メンタル

誰にも言えない家族の問題、解決の糸口を教えてくれる本3選

家族の問題は、当事者である家族には相談しにくいし、友達には重たすぎて話題にすら出来ない。

結果、1人で抱え込んでいる人も多いと思います。
かくいう私も、その1人でした。

ネットで探しても、家族の形は家族の数だけあるのでこれといった解決策を見つけるのもなかなか難しいですよね。

今回は、そんな家族の問題を体系的に理解することで解決への糸口を教えてくれる本を3冊3STEPで紹介したいと思います。

STEP1 :  事実と認識の整理


毒になる親ースーザン・フォワード(著)

子供は親にひどいことをされても、それを「間違ったこと」「おかしいこと」と認識することが難しいです。

子供にとって親は世界そのもので、他の家庭ではどうなのか、何が「普通」なのか分からないからです。

その結果、「痛い」「つらい」という感情、親のひどい態度を「自分のせいだ」と思うようになります。

そして、大人になってもその責任感や罪悪感に悩まされ、無能感や不安感、人と関わることが難しく感じたり、ひどい場合はうつ状態になってしまうこともあります。

この本では、そういった子供の頃につくられた認識を正してくれます。

親として「おかしい」行動を追求し、子供だった自分のせいではないということを、実例を交えながら、さながらカウンセリングを受けているように理解することができます。

STEP2:問題と解決方法の理解


愛着障害の克服ー岡田 尊氏(著)

子供の頃の親との関係・現在の人との付き合い方の傾向から、愛着スタイルを
安定型
不安型
回避型
恐れ・回避型
の4つに分類し、それぞれの抱える問題と対処法を教えてくれます。

本を読む前に、自分の愛着スタイルを診断しておくとより内容が頭に入ってきやすいです。

愛着スタイル診断テスト
*外部サイトに飛びます

悩み続けている時というのは総じて、よく分からない漠然とした不安に圧倒されている時です。
自分が具体的にどういった問題に直面していて、その問題がどうして作られたのかを理解することで、解決方法への一歩を踏み出していくことができます。

STEP3:実践の技術を学ぶ


愛するということーエーリッヒ・フロム(著)

前の2冊は「マイナスをゼロ」状態まで引き上げてくれる本ですが、最後の3冊目は「ゼロをプラスに」引き上げてくれる本です。

著者は、「愛する」というのは「技術」であり、学びや実践によって身につけることができると言います。

ここまで出てきた親や他人との「関係性」を「愛する」という意味合いで解釈しなおし、人と、とくに親子の関係を作っていく際に「愛する」にはどうしたらいいのかを学べます。

これまで自分の親との関係で悩んできて、これから自分が新しい家庭を作っていくことに強い不安を感じている方に、ぜひ読んでほしい1冊です。

最後に

家族のような大きく、切っても切れない問題に直面しているときは「どうしてこんなことに…?」「ずっとこのままなのかな…」と混乱と絶望の気持ちでいっぱいになります。

でも、一度問題から少し離れて構造を理解すれば、解決への糸口が見えてくることもあります。

家族の問題に悩む方が、少しでも救われますように。

-メンタル